支援者ら喜びの声 強制連行和解

 太平洋戦争末期、中国から強制連行された労働者が日之影町と延岡市北方町にまたがる槇峰鉱山を含む全国各地の炭鉱などで働かされた問題で、中国の被害者団体と三菱マテリアル(本社・東京)が1日、和解した。この問題では、槇峰鉱山の被害者らが国や企業を相手に損害賠償を求めて宮崎地裁に提訴した経緯があり、裁判に関わった支援者や弁護人の計4人が同日、宮崎市の宮崎県弁護士会館で記者会見。「道のりは長かったが、今日の日を迎えられて本当に良かった」と喜びをかみしめるように語った。

中国の被害者団体と三菱マテリアルの和解を受け、記者会見する槇峰裁判支援会の会長だった福田鉄文さん(中央)ら=1日午後、宮崎市・県弁護士会館

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