九州新幹線長崎ルート 佐賀駅経由を求め集会 長崎県の県議団など参加 佐賀 

九州新幹線長崎ルートの佐賀駅経由などを求め、ガンバローコールをする決起大会の参加者=佐賀市、佐賀県生涯学習センターアバンセ

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、「佐賀県フル規格促進議員の会」(会長・平原嘉德佐賀市議)は27日、新鳥栖駅分岐と佐賀駅経由ルートによる全線フル規格での整備を求める決起大会を佐賀市内で開いた。長崎県の県議団や経済団体なども参加し、政府与党が最適とする同ルートの早期実現を訴えた。
 整備方式について佐賀県は、佐賀空港と連携する南回りルートを「議論の価値がある」とする一方、佐賀駅経由ルートは白紙にした上で「長崎県やJR九州と地元で議論して新たな合意形成を図るのも選択肢の一つ」と提起。来月13日に3者で意見交換する。福岡県南部では南回りルートを想定し、新たな分岐駅の誘致を目指す動きも出ている。
 決起大会は「佐賀駅経由ルートが最適」という機運を高めようと開催。佐賀県選出国会議員、県議らを含む約400人が出席した。
 国土交通省鉄道局幹線鉄道課の北村朝一課長が講演し、軟弱地盤を走る南回りルートの問題点などを解説。議員や佐賀、長崎両市民の代表によるパネル討論もあり、まちづくりや通勤通学、地域活性化の観点から佐賀駅経由を希望する意見や、「佐賀と長崎が一緒に西九州を発展させる施策を進めてほしい」といった声が上がった。

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