山火事 注意を 県内31日まで警戒宣言【岩手】

 宮古市で大規模な山林火災が発生したことなどを受け、県山火事防止対策推進協議会(会長・佐藤法之県農林水産部長)は30日、県内全域に「山火事警戒宣言」を発令したと発表した。発令は4月26日付で、釜石市平田で焼損面積約400ヘクタールの大規模な山林火災が発生した2017年以来7年ぶり4度目。今月31日までの発令期間中、県民に注意喚起し山火事防止の徹底を図る。

 県森林整備課によると、県内で今年1月1日から4月25日までに発生した林野火災は16件(前年同期比増減なし)。このうち先月13日に滝沢市で発生した林野火災と、同15日に花巻市で発生した林野火災ではそれぞれ男性1人が死亡。同20日には宮古市刈屋で焼損面積約180ヘクタールとみられる大規模な山林火災が発生している。

 県は今後も空気が乾燥するなど山林火災の危険期が続くと見込まれるとして山火事警戒宣言を発令。県民に対し山林火災の危険性を認識し、強風・乾燥時の火入れや野焼き、タバコの投げ捨ては絶対行わないなど注意を呼び掛けていく。

© 岩手日日新聞社