中国・新疆沙湾市の綿花畑で厚めのマルチシート使用、「白色汚染」削減へ

中国・新疆沙湾市の綿花畑で厚めのマルチシート使用、「白色汚染」削減へ

 【新華社沙湾5月2日】中国新疆ウイグル自治区の主な綿花生産地であるイリ・カザフ自治州タルバガタイ地区沙湾市の166万ムー(約1100平方キロ)の綿花畑で春の種まきがピークを迎えた。

 地元では長年、増産のためにマルチシートを取り入れてきたが、シートは薄く破れやすく、土壌に混じると完全に回収できなくなり、「白色汚染」と呼ばれるプラスチック汚染の拡大を引き起こしていた。そこで同市は今年、破れにくくて厚みあるマルチシートの普及に力を入れ、農業の持続可能な発展を後押ししている。

 同市農業農村局農業普及研究員の高永健(こう・えいけん)さんによると、従来のシートの回収率は82%に留まっていたが、厚くしたシートは85%に向上した。回収がしやすくなり畑への汚染も軽減できるという。(記者/阿曼、張暁竜、尹星宇)

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