高齢化が進むで天龍村で茶摘み始まる 地域おこし協力隊が畑を管理【長野】

初夏の訪れを告げる風物詩を若者が守っています。高齢化が進む天龍村で、茶摘みが始まりました。

新緑の茶畑が広がる県最南端の天龍村。特産は「中井侍銘茶」です。地元住民などが、手際良く摘み取っては腰につけたかごに入れていきます。

(Q良いお茶ですか?)

■地元住民の男性
「良いと思いますね、柔らかいですしね」

柔らかい新芽は、甘み・旨味・香りが良い一番茶の特徴です。

(Q地元の人にとって一番茶の茶摘みというのは?)
■地元住民の女性
「楽しみです。(1年)心待ちにしている」

今年も、2日朝始まった地区の風物詩・茶摘み。
ですが、天龍村は65歳以上が占める「高齢化率」が61.8%と、県内の市町村で最も高く…
この畑を所有する羽田野七郎平さんも95歳で、現在は福祉施設で暮らしています。
妹の村松為子さんも作業を手伝っていますが、87歳と高齢です。

■村松為子さん(87)
「後を継いでくれる人ができたもんで、そうでなきゃ、これ捨てちゃわにゃならんようなっちゃうでね」

地域おこし協力隊の篠田大樹さん(33)が、去年から畑の管理を任されています。

■地域おこし協力隊・篠田大樹さん(33)
「(今年も)おいしいお茶ができると思います」

若者が守る、伝統の風景。一番茶の茶摘みは、これから標高の高い所へと進んでいきます。

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