平均観客動員数が7年ぶりの高水準に 若年層の視聴者も増加傾向

MLB機構の発表によると、4月末までの1試合あたりの平均観客動員数は2万6927人で、4月末までの数字としては2017年以来7年ぶりの高水準となったようだ(昨季から0.9%増加)。MLBではファンや球界関係者への調査結果をもとに、試合のペースアップや試合中のアクションの増加を目的として、ピッチクロックの導入、ベースサイズの拡大、守備シフトの制限といった大幅なルール変更を昨季から実施。ファンが求める「スピーディでスリリングな試合」の実現に向けて動き始めたことが観客動員数や視聴者数の増加につながっているのかもしれない。

増加しているのは球場に足を運ぶファンの数だけではない。「FOX」「ESPN」「MLBネットワーク」の各媒体で行われる全国放送の試合では、平均視聴者数が昨季から25%増加しているという(昨季149万6000人、今季187万6000人)。「ESPN」の「サンデーナイト・ベースボール」の平均視聴者数も昨季から19%の伸びを見せており、「MLBネットワーク」でライブ配信されている試合の平均視聴者数も昨季と比較して13%アップしている。

若年層の視聴者が増えていることも特筆に値する。「FOX」で放送されているMLBの試合では、18~34歳の視聴者数が32%アップ。「ESPN」の「サンデーナイト・ベースボール」でも同じ年齢層の視聴者数が38%増加しているという。「MLBネットワーク」でライブ配信されている試合に至っては、18~34歳の視聴者数が50%も増加した。2022年から2023年にかけて、9イニングの平均試合時間が20分以上短縮されたが、試合のペースアップが観客動員数や視聴者数の増加に寄与している可能性は十分にありそうだ。

球団別に見てみると、ホームゲーム1試合の平均観客動員数はドジャースが唯一の4万人超えで断トツ。パドレス、ブレーブス、フィリーズ、ヤンキース、カージナルスも平均3万5000人以上を動員している。一方、平均1万5000人に満たないのはロイヤルズ、マーリンズ、アスレチックスの3チーム。特にアスレチックスは唯一の1万人未満で、平均6000人未満という極めて寂しい数字となっている。

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