「海の日(7月第3月曜)」をPRするポスターを募集した全国コンクールで、第二高美術科2年の上田美生[みう]さんが大賞に次ぐ優秀賞を受賞した。「ポスターを見た、一人でも多くの人が海について考えてくれたらうれしい」と話した。
ポスターは、広がる海と空を手の指でつくった輪からのぞいた先に、船と躍動するクジラが見える構図。自然の生き物と人間の産業が共存した豊かな海を水彩画で表現した。海に行った時にまねしたくなるように指の形を工夫した。審査委員から「自分の目線で未来をフォーカスしていて良い構成。街で目にしたら同じことをしたくなる構図に魅力を感じた」と評価された。
海の環境に関心を持つ上田さんは「海は経済活動などで人間の役に立っているが、海洋プラスチックごみの問題などで従来の姿が失われている」と不安を口にした。
コンクールは、船主や港湾関連などの協会でつくる国民の祝日「海の日」海事関係団体連絡会(事務局・日本海事広報協会)が2017年に始め、今年で8回目。1~76歳まで国内外から1590点の応募があった。表彰式は13日に東京都内で開かれる。(諌山美羽)