新型コロナウイルス5類移行から1年 県民の生活に変化は? 専門家は引き続き注意を呼び掛け【高知】

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられて5月8日で1年です。私たちの生活はコロナ禍前に戻ってきてはいますが、依然として感染者が確認されている現状で、専門家は引き続き注意を呼び掛けています。

この1年、県民の生活に変化はあったのでしょうか。

去年5月8日以降、新型コロナの感染者の集計方法が高知県内44か所の医療機関の定点把握に変わりましたが、定点把握に変わってからも感染者は増加を続け去年7月末には県は「第9波」に入ったとしました。

今年4月以降、定点あたりの感染者数は2人程度と落ち着いていますが、高知県感染症対策連携協議会の吉川清志医師は、重症者が減ってきたが高齢者には注意が必要としています。

厚生労働省が4月に発表した人口動態統計によりますと去年5月から11月までに全国で1万6043人が新型コロナで死亡しているということです。また高知大学医学部附属病院によりますとコロナの後遺症に苦しみ、受診した人はこの1年で13人に上っています。

5類移行から1年。コロナへの関心は低くなりましたが、今後も流行期などは警戒が必要であるということを意識しておかねばなりません。

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