スイッチ後継機種は発売当初から需要を満たせるはず―任天堂が決算説明会で後継機種について回答

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任天堂は、2024年5月8日に「2024年3月期決算説明会(オンライン)質疑応答」を公開しました。その中では、2024年5月7日にアナウンスされた「ニンテンドースイッチの後継機種」に関する内容も含まれています。

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「半導体不足解消傾向で出荷数に好影響を与えるか」などの質問も

質疑応答(要旨)の中では、発表されたニンテンドースイッチの後継機種に関連して「2024年前半のソフトラインナップが例年より弱く、すでに後継機種のゲームソフト開発にリソースが割かれているのではないか(1)」「後継機種を含まないハードウェアの予想販売数量の減少幅が小さいのではないか(2)」「Wii U は“Wii の後継機”、ニンテンドースイッチ は“全く新しいコンセプトのゲーム機”という表現で説明されていた。今回は“ニンテンドースイッチの後継機種”との表現だが、ニンテンドースイッチの遊び方やコンセプトを引き継ぐという意思の表れなのか。」(3)といったいくつかの項目が掲載されています。

その返答としては、今後もニンテンドースイッチ向けのソフトウェア開発も続けていくこと、新たな開発リソースの拡充を行っていると回答(1)。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が劇場公開移行も多くの人々に鑑賞してもらえていること、定番タイトルの魅力によって同一家庭内での複数台所持なども見込めるとしています(2)。また、後継機種については現段階でこれ以上話せることはなく、現段階では「ニンテンドースイッチの後継機種」という表現を用いることが最適だと判断したとしています(3)。

さらに、半導体市場状況が改善傾向にあることで「後継機種の発売時は一定以上の需要を満たせる出荷数が見込めるのではないか」という質問に対し、現時点で具体的な内容は言えないものの半導体部品などの供給が後継機種の販売への大きな問題になることは想定していないと回答しています。

ニンテンドーピクチャーズでのさまざまな取り組みも

そのほか、全世界での歴代興行成績16位(2023/10/18時点)などの記録を達成した映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」について、これまでゲームに触れていない人がIPに触れるきっかけとしても効果を発揮し、ハードウェアおよびソフトウェア面でビジネス全体に好影響を与えたことなども記載されています。

その質疑応答の中では、2022年に子会社化したニンテンドーピクチャーズ株式会社が長編映画以外に多くの映像ビジネスコンテンツに取り組んでいるとコメント。ゲーム開発と同様に映像コンテンツでも自身が納得できる面白いものができたら発表する基本方針で、試行錯誤の末で新しいものができたら発表したいと、現在もさまざまな取り組みを行っていることを明らかにしています。

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