SNSで話題! 「お断りキャット」←断るのが苦手な人に大好評 制作者に話を聞いてみた

「お断りキャット」

友人や会社の上司などに面倒な頼まれごとをされた際、どのような対応をしていますか? 「嫌です!」とはっきり言える人もいれば、断れきれず「面倒な仕事はいつも自分が背負ってしまう……」なんて煩わしく思っている人も多いのではないでしょうか。

【写真】頼まれごとを上手に断ってくれる! 動きがかわいい「お断りキャット」

実は最近、うまく断ることができない人のために作られた“ある”アイテムが話題となっています。それが、「お断り」と書かれたプレートから猫が飛び出てくるおもちゃ「お断りキャット」です。

今年3月、X(旧:Twitter)に投稿されたポストには6万件以上のいいねがつき、「アイデアが素晴らしい!」「私も欲しいです!」「頼みごとをしてきた人も許してくれそう」など、多くのコメントが寄せられました。

「お断りキャット」を作ったのは、XやInstagramなどのSNSに自作のおもちゃを投稿し人気を集めているシカクガングさん。「お断りキャット」や、普段の創作活動について話を聞きました。

―――普段はどのような生活をしている?

【シカクガングさん】 日中は会社員として仕事をしており、帰宅してからSNSに投稿しているような創作活動をしています。たまに、郷土玩具を探しに地方へ行くこともあります。

―――親しい人にはシカクガングであることを伝えている?

【シカクガングさん】 秘密にしているわけではないですが、自分からはあまり言っていません。先日、大学時代の恩師の退職祝いの席で後輩に教えたら、「何となくそうだろうと思ってましたよ」と言われました。私をよく知る人にはバレバレだったようです。退職祝いには、自作のおもちゃをプレゼントしました。

「お断りキャット」が話題になったときには、よく行く喫茶店のおかみさんから「シカクさんまたバズッたんだって?」と冷やかされました。

―――「お断りキャット」を作った経緯は?

【シカクガングさん】 「飛び出す猫の顔に意外性があったらおもしろいだろうな」という思いつきで作成しました。大体いつもその場の勢いだけで作成しているのですが、このおもちゃは作るのに約3時間かかりました。

―――一般販売は行っている?

【シカクガングさん】 一般販売の予定はありませんが、欲しいという方が多くいらっしゃるので、いつかクラフト系のイベントなどで販売出来たらいいなと思っています。

―――ほかにも、「威嚇しながら近づいてくる猫」や「くねくね猫」など、さまざまなものを作られていますが、モノ作りをするうえで心がけていることは?

【シカクガングさん】 「遊んでもけがをしない」「壊れない」「悲しませない」。これらが1番大切だと思っていて、遊ぶ人への思いやりを持って制作しています。

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「夢はどこかの自治体と協力し、新しい『シン・郷土玩具』を開発すること」と語る、シカクガングさん。今後の玩具創作活動からも目が離せません。

※ラジオ関西『Clip』2024年5月9日放送回より

(取材・文=濱田象太朗)

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