英中央銀行、政策金利を維持 6会合連続、今後の利下げ示唆

イングランド銀行の建物(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】英中央銀行イングランド銀行は9日、5.25%の政策金利を維持すると発表した。中東情勢の緊迫化などで物価高が再燃する懸念がくすぶり、6会合連続で金利を据え置いた。ただ、ベイリー総裁は「物価上昇率は今後数カ月で目標の2%近くまで下落するだろう」と述べ、今後、利下げに転じる可能性を示唆した。

 8日まで開いた金融政策委員会で決めた。投票権を持つ9人のうち7人が据え置きを支持し、2人が0.25%の利下げを求めた。ベイリー氏は「利下げに踏み切るにはさらなる証拠が必要だ」としつつ「物事は正しい方向に向かっていると楽観視している」との見解を示した。

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