【ソフトバンク】月間MVPの柳田悠岐 投手の球速アップ、4番山川効果に順応

ソフトバンクの柳田悠岐

ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が10日、3・4月度の「大樹生命月間MVP賞」を受賞した。首位快走のチームをけん引する絶対的主砲は全26試合に出場してリーグトップの打率3割2分3厘、出塁率4割6分2厘に加え、3本塁打、22打点をマークして打線をけん引。3年ぶり9回目の受賞に「(シーズンに)1回くらい獲れたらうれしいなって感じです」と率直に喜びを語った。

「前にいる(周東)佑京も(今宮)健太もチャンスで回してくれましたし、自分が塁に出た時は後ろのバッターが返してくれましたので、すごくいい打線になっている。これからもそういうのを継続していければなと思います」と、数字を押し上げた要因を分析。不動の3番打者は、4番にドッシリと構える右の長距離砲・山川、5番に座る昨季の二冠王・近藤と組むクリーンアップに確かな手応えを感じ取っている。

投手の球速が高速化するなど〝投高打低〟の傾向が強まる近年、試行錯誤を続ける毎日だ。「年々、球も速くなって、それにアジャストできるようにやっている。どの球種も全部すごくなっている。甘い球は全部打つという気持ちでやっている」と技術的アプローチの変化を明かした。

開幕ダッシュに成功したチームについては「何とか投手のために打ちたいという気持ちが出ていると思う。チーム全体でいい雰囲気でできている」とうなずいた。野手最年長の35歳が、快調なチームの歩みを多方面で支えている。

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