被災地・珠洲で復興を支え、生業を守るマルチワーカー募集!|珠洲市特定地域づくり事業協同組合

2024年元旦に発生した「能登半島地震」で大きな被害を受けた石川県・能登半島の最北端・珠洲(すず)市で、「マルチワーク」というはたらき方を通じて、復興の力となり、将来的に生業や地域の担い手となってくれる方を募集します。

総務省の制度を活用した「特定地域づくり事業協同組合」は、地方へ移住したい人と働き手不足で困っている事業者を結ぶ仕組みで、地域内の事業所で組合を設立し、季節ごとの需要に応じていくつかの仕事を組み合わせて通年の仕事を創出し、移住者等を雇用し派遣することで、安定的な雇用環境を作り出すものです。

当組合では、農業(牛や馬の牧場も含む)、林業、宿泊業、飲食店、観光業など14事業 所が加入しており、マルチワーカーとして採用された方には、その中から季節や曜日によって、年間2か所以上で仕事をしていただきます。
正社員として安定した雇用環境のもと、様々な仕事を経験することで自らのスキルアップを図るとともに、より深く地域を知り、地域の人々と交流を深めることができます。

近年、全国で「マルチワーク」という働き方が浸透しつつありますが、あえて被災地・珠洲でチャレンジしてみようという方はいらっしゃいませんか?

能登半島地震を経て、働き手不足がさらに深刻化…

当組合は、2022年3月に北陸で初めて発足し、2023年末時点では9名のマルチワーカーを雇用していました。全員が20~30代の県外からの若い移住者で、マルチワーカーとして市内事業所で活躍するとともに、プライベートでも地域活動へ積極的に参加するなど、珠洲での暮らしを楽しんでいました。
組合員以外の事業所からもマルチワーカーの受け入れを希望する声が増えてきたことから、新年度からさらに事業拡大しようと準備を進めていました。

ところが、2024年元旦に発生した「能登半島地震」により状況は一変。
幸い、組合関係者の命こそ無事でしたが、市内全域が壊滅的な被害で、事業を中断、なかには継続断念せざるを得ない組合員や、住まいの倒壊や破損により住む場所を失ったマルチワーカーも少なくなく、3ヶ月間派遣事業の休業を余儀なくされていました。

そんな大変な状況中でも、歩みを止めず事業を再開しマルチワーカーの受け入れを希望する組合員と、引き続き珠洲で働き暮らしたいという意思を示してくれたマルチワーカーの声を受け、この4月より3名のマルチワーカーで派遣事業を再スタートすることができました。

しかしながら、現在珠洲では働き手世代の多くが二次避難や生活再建のため市外へ出ていってしまい、働き手不足が深刻化しています。現時点でも、マルチワーカーの人数よりも組合員事業所からの受入のニーズの方が多く、さらに組合員以外の事業所からも「事業を再開したくても人手不足でできない」という声を聞きます。

いまの珠洲に一番必要なのは、復興や生業を担う「人」です。
派遣先となる組合員事業所は、農林業・製炭業・酒造業など「能登らしさ」を担う地場産業や、復旧・復興を支える人々の受け皿となる宿泊業・飲食店など、どれも珠洲の再生に不可欠なものばかり。それら複数の事業所で働き、復興を支え、幅広いスキルや人脈を身に着けて、将来的には、市内事業所へ就職や独立開業して、地域の担い手となっていただきたいと願っています。

特定地域づくり事業協同組合制度の仕組み

マルチワークのイメージ

復興への長い道のりを、住民として、共に歩んでくれる人待っています
この記事を書いている4月下旬時点では、未だ多くの地域で断水が続いており、倒壊した家々は元旦のまま放置され、主要道は通れるようになったもののそこら中がガタガタ道、復旧・復興には程遠いのが現実です。
これから珠洲は、多くの方々の力を借りながら、復興に向けて、長く険しい道のりを歩むことになります。一方で、これまでできなかったことに挑戦するチャンスでもあると考えています。

そんな被災地・珠洲に住んで働くというのは、人生の次のステップを考えている方にとって、可能性に満ち溢れていると思います。そのとき「マルチワーカー」という選択は、より多くの出会いや経験、スキルを得ることができ、本人にとっても地域にとっても、必ずプラスに働くことでしょう。

「我こそは」という方のご応募をお待ちしております。

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