有機フッ素化合物「PFAS」問題を考える市民団体が18日に発足 国や静岡市に対応求める

静岡市の化学工場周辺の水路から、有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題を考える市民団体が18日に発足することになり、国や市に対応を求めていくと発表しました。
弁護士や医師工場の元従業員らからなる「清水PFAS問題を考える連絡会」は、PFASが引き起こす問題の対応や対策について検討することを目的として18日に発足します。

団体は今後静岡市や工場側に対して、対象範囲を広げた血液検査の実施を求めるほか、住民らとの意見交換を通じて国や市に対する意見書を提出するということです。

元従業員・鈴木孝雄さん:
「(場所により)濃度に差があれ、こういった問題が起きた以上、皆さんに関心を持っていただきたい」

PFASを巡っては、工場側が効果を確認した活性炭塔を近くの三保雨水ポンプ場に移設し、本格的に稼働させると10日に静岡市が発表しています。

7月にはこの活性炭塔を増設する予定だということです。

静岡市は今後、山梨県の企業と連携し、ポンプ場にPFASの除去装置を設置して、実証実験を行う方針です。

© 静岡朝日テレビ