廃棄されていた「リンゴのせん定枝」を収益化 高校生が「燻製(くんせい)チップ」の商品開発/青森・平川市

せん定後に廃棄されていたリンゴの枝を活用し、高校生が収益を生み出す商品を開発しました。それが「燻製(くんせい)チップ」です。

商品を開発したのは、柏木農業高校の生徒たち。リンゴ生産者の負担となっているせん定後の枝の廃棄に目をつけ、2年かけてリンゴの枝を使った燻製チップ「SMOKE CHIPs」を完成させました。

協力した青森県平川市の甚八りんご農園では、これまで廃棄していたせん定後の枝を燻製チップにして販売した場合、年間で300万円から500万円の利益につながる可能性があるということです。

【柏木農業高校 高橋海渡さん】
「他の燻製チップと比べて、少し爽やかな感じもすると思うので、鶏肉だったりうずらの卵だったりを燻製にして食べてもらいたいです」

燻製チップ「SMOKE CHIPs」は、60グラム150円で販売しています。

高校生の商品開発が、青森県内企業とのコラボレーションに発展。これからの時期に持って来い。キャンプやバーベキューで手軽に燻製を楽しめるように、青森県五戸町の金属加工の会社とコラボ商品を販売することになりました。

キャンプなどで使われる、アルミ製の箱型のはんごう「メスティン」。その中に入っているのが、簡易燻製器「Smoky」。ノーマルサイズ3300円、ラージサイズ3500円です。

一番下に、リンゴの枝の燻製チップを入れ、足を広げて網の部分には、油の多いものを乗せます。その上の鉄板には、チーズなどを乗せることもできます。

ふたを閉めて6分から8分火にかけると完成。ふたは少しだけ隙間ができるようになっていて、香りがつき過ぎないように設計されています。

キャンプやバーベキュー、さらにはホームパーティーでも、リンゴの枝の燻製チップで気軽に燻製を楽しめそうですね。

こちらの燻製器は、大人気で現在入荷待ち状態で、5月22日以降の発送になるそうです。

燻製チップとのセットでの販売も行っています。

© 青森朝日放送