ながさきピース文化祭2025 地域の魅力発信で31の事業 長崎市実行委が総会

 2025年秋に長崎県で開催される第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭に向け、長崎市実行委員会(会長・鈴木史朗市長)が16日、本年度総会を市役所で開催。地域の魅力を発信する地域文化発信事業として、長崎ゆかりのオペラ「蝶々夫人」全幕公演などのステージ、障害者アート作品展など31件の概要を報告。うち5件は被爆80年記念事業としても位置付け開くことを明らかにした。
 地域文化発信事業は、それぞれ民間文化団体や市実行委などが実施。ステージ系では他に「ミュージカル『出島から地球を見た男』~阿蘭陀通詞 志筑忠雄伝~」や「Nagasakiまちなか文化祭」などのほか、台本作成から市民が関わる市民参加型の舞台公演も開く。
 伝統文化に触れる「流鏑馬(やぶさめ)まつり」「郷土芸能大会」のほか、長崎ゆかりの作家遠藤周作の魅力を伝えるイベント、市内の文化施設を“キャンバス”とした「プロジェクションマッピングアート」、アニメやゲームとのコラボ企画なども盛り込んだ。
 被爆80年記念事業では「国際平和映画祭」「平和と音楽の調べ」「市民のつどい」などを予定している。
 また、市内で全国規模の大会などを行う「分野別交流事業」では、茶道が追加され計8件となった。
 両文化祭は「ながさきピース文化祭2025」の名称で25年9月14日~11月30日に開催。市実行委は文化、障害者、観光団体などの代表ら38人で構成。総会では、市事業計画案を承認。今後、県実行委を経て国の実行委に諮られ、正式に承認される。

© 株式会社長崎新聞社