サレ妻から怒涛の復讐を受けるだけでなく過去の不倫もバレてしまって…身を滅ぼした35歳歯科衛生士が迎えた「散々な顛末」【後編】

突然の別れに悲しみに暮れるミキさん。しかし、これ以上謙さんを追いかけても仕方がないので、とりあえず元の生活へ戻ることにしたのだとか。

サレ妻に不倫の事実を知られるも、まったく動じることがなくて…

「翌日、彼の妻に仕事帰りを待ち伏せされました。歩さんは『最近、夫の様子がおかしいと思い探偵をつけたら、あなたと不倫していることがわかった』と証拠写真を突きつけてきて。

でも、すでに不倫がバレているだろうと予想していた私はさほど驚かず。素知らぬ顔で『声をかけたら、謙さんは私になびいたのよ』『それだけ、あなたに魅力がないってことじゃないの?』と食ってかかったのです。

すると、怒り心頭した彼女は『絶対に一泡吹かせてやるから!』と言ってその場を去っていきました」

その日を境に、ミキさんの周りで困った現象が起きるようになったと言います。

「健診票を持って来る子どもの母親が同じようなことを私に話しかけてくるようになりました。みんなが口をそろえて『あなたが歩さんの夫の元不倫相手?』『どんな顔をしているか見に来たのよ』と言うじゃないですか。

どうやら歩さんが夫の不倫をママ友に言いふらした様子。いつも受付で母親たちに話しかけられていたので、その声が診察室にいる先生(岳・仮名・47歳)の耳にいつ入るかとヒヤヒヤしました」

数日後の昼休みにミキさんは先生とその妻(真里さん・仮名・45歳)に突然呼び出されたそう。

歯科医院の先生夫婦に呼び出されて…そこで知らされた衝撃の事実とは…?

「急いで二人の元へ向かうと、真里さんが『友人の歩さんから聞いたけれど、あなた彼女の夫に手を出したんですって?』と怒鳴りつけてきて…まさか先生の奥さんと歩さんが知り合いだとは思ってもみませんでした。

慌てた私は『そんなことありません! 彼につきまとわれて困っていたんです』ととっさに嘘をついてしまって。すると彼女に『私の義弟である蒼太さん(仮名・39歳)とも不倫関係にあったとわかっているのよ』と責められて…たしかに以前患者だった彼と不貞を働いていたのも事実。

真里さんが言うには、妹(桃子さん・仮名・40歳)が夫との関係が急速に悪くなったと訴えたので、先生夫婦も加わって話し合いの場が設けられると、蒼太さんは私との不倫を白状したのだとか。

ただただぼう然としていると『あなたうちの歯科医院で何をしているの?』『ここは不倫相手を探す場所じゃないのよ』と真里さんに怒鳴られました」

いくつもの不倫がバレてしまったので、さすがにミキさんはもう言い逃れできないと思ったのだとか。

「続けて先生が『新しく歯科衛生士を募集することにしよう』『君の代わりはいくらでもいる』と私に言い放ったのです。

今までのやり取りはもちろん近くにいた同僚たちにも聞かれていて…職場に居場所もなくなり、はっきり『もう必要としない』と言われたこともあり、この時私には退職する道しか残されていませんでした」

ミキさんは過去の不倫を思い出してしまうので、歯科衛生士の仕事は今後しないことにしたと言います。

「元不倫相手の妻の歩さんから慰謝料を請求されるも、このご時世なかなか新しい仕事が見つかりません。昔から『友情より愛情』と考えて恋人とばかり遊んでいたので、いざと言う時に頼れる友人はおらず、おまけに実家の両親にも自分が不倫していたなんて言えるはずもないので、こんな状況になっても一人でどうにかするしかないのです。

今までたくさんの不貞を働いてきたので、元不倫相手の妻たちからいつ復讐されるかと思うと怖くていても立ってもいられません」

軽い気持ちで不倫を繰り返してきたミキさん。今回のようにしばらく不貞がバレなかったとしても、いつ大きなしっぺ返しが待ち受けているかわかりませんね。

くれぐれも「人の不幸の上に幸せは成り立たない」とわきまえておきましょう。

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