横須賀は太古、干潟や海だった 化石から温暖化学ぶ企画展、市自然・人文博物館

「化石を通じ温暖化があった時代を知ってほしい」と話す横須賀市自然・人文博物館学芸員の柴田健一郎さん=9日、同館

 化石を通じて地球温暖化が進んでいた時代を学べる企画展「12.5万年前の横須賀」が7月7日まで、横須賀市深田台の市自然・人文博物館で開かれている。

 展示されているのは魚介類やヤベオオツノジカの化石など計28点で、いずれも12万5千年前に三浦半島に生息していた生物だ。中でも、魚類の耳石化石の紹介が目玉となっている。

 地球は温暖化と寒冷化を10万年の周期で繰り返しており、12万5千年前は世界中で温暖化が進んでいた時代だった。関東地方は海岸線が陸側に移動し、「古東京湾」が広がり、南縁だった現在の横須賀辺りは陸地もあったが、干潟や浅い海だった。

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