なだぎ武、壮絶いじめ告白…先生も加担して「デブ」コール 「ショック過ぎて学校に夢も希望もなくなった」

中学時代の壮絶ないじめを告白したなだぎ武さん。

芸人のなだぎ武(53)が、吉本同期の千原ジュニアのYoutubeに出演し、中学時代に壮絶ないじめを受けていたことを告白した。同級生だけでなく、先生からもいじられたこともあるといい、「ショック過ぎて、学校に夢も希望もなくなりました」と明かした。

さまざまなコミカルな役をやってのけるなだぎ武さん。

唯一、助けてくれると思っていた先生

小学校高学年からテレビっ子になったというなだぎ武。次第に太り始め、中学入学時には身長130センチ、体重60キロだった。中学で「お前デブやな」といじられるようになり、無視しているとエスカレート。「言葉的ないじりやったのが暴力的になって。ほうきでどつくとか、弁当に砂入れられるとか、歩いていたら上から水風船投げられるとか」と説明。ひどい時には、便座に顔突っ込まれ「お前、これで顔洗っとけ」と水を流されたという。

「R-1ぐらんぷり」で連覇した当時のなだぎ武=2008年撮影

絶望したのは、修学旅行のハイキングだった。教師が「なだぎはデブ♪」と歌に合わせて歌い出すと、生徒たちも輪唱。「唯一、助けてくれると思っていた先生が助けてくれずにいじりだして、ショックで。みんなの笑顔が恐怖やった。高校もこれやったら、人生も挫折してしまうな…」と高校に行かないと決意したという。

「俺死ぬんや…でも死にたくない」

中学卒業後は工場で働いたが、年齢の離れた人との会話が合わず、引きこもりに。「3年間、ずっと引きこもって…。脳みそがぎゅーってなるから、ご飯すら食べたくなくなるんよ。存在すらも消したくなる」と思いを吐露。ご飯は食べなかったが、最低限の水分を取るため部屋を出ることも嫌だったといい、「『部屋から出たな』って意識されることすら嫌やねん。窓から外に出て、コンビニで飲み物だけ買って、窓から入って、泥棒みたいな生活してたな」と振り返った。

東京五輪の開会式にも登場したなだぎ武さん。

だがある日、鏡を見るとガリガリに痩せ細っており、倒れて病院へ。医師に「こんな生活していたら死にますよ」と言われたという。「俺死ぬんや…でも死にたくないって思って、今度は無理やり食べ出すんよ。でも急に食べられない。自分で入れて吐いてを繰り返して、ここに吐きだこがあってん」と手の甲を指し、続けた。「泣いてたよ、正直。吐きながら何してるんやろってポロポロポロポロ」

同じく引きこもりだった千原ジュニアも「分かるわー。俺もガリガリやったもん」と共感しつつ、NSC時代に輪の中心にいたなだぎ武の意外な過去に驚いていた。

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