寺島が3年連続本大会へ 国スポ九州ブロック大会・カヌー成年男子 長崎県勢、廣吉も切符   

【成年男子ワイルドウオーター・カヤックシングル900メートル】3年連続で九州1枠の代表権を手にした寺島(諫早市役所)=鹿児島県湧水町轟の瀬特設カヌー競技場

 第78回国民スポーツ大会(佐賀国スポ)の出場権を懸けた第44回九州ブロック大会前期第1日は19日、鹿児島県湧水町轟の瀬特設カヌー競技場でカヌーのワイルドウオーターなどが行われ、長崎県勢は成年男子ワイルドウオーター・カヤックシングル900メートルの寺島崚一郎(諫早市役所)が1位でゴールして、1枠の代表権を手にした。寺島は3年連続本大会出場。
 成年男子スラローム・カヤックシングル(4枠)の廣吉圭登(諫早警察署)も4位に入って本大会出場権を獲得。成年女子ワイルドウオーター・カヤックシングル900メートル(1枠)の椿ちひろ(西海市役所)は3位で代表権を逃した。
 前期は7月28日まで宮崎、鹿児島、佐賀の3県で、体操、テニス、ローイングなど11競技を実施する。

◎言い訳をせずに快勝

 成年男子ワイルドウオーターで3年連続代表権を手にした寺島(諫早市役所)。日本代表B指定選手に選ばれている28歳は「全然練習できていなかったので、ホッとしている」と控えめに喜びを表現した。

本大会出場権を手にした成年男子の寺島(諫早市役所、右)と廣吉(諫早警察署)

 レース前日までは通常の1500メートルコースで開催予定だったが、当日に川の水量が少ないという理由から900メートルに短縮。これを受けて「川の流れを意識したコース取りをするのではなく、強引なショートカットで勝負した」。結果は2位に14秒以上の大差をつけての快勝だった。
 今年は通常の業務に加え、夏に諫早市で開催されるインターハイ(北部九州総体)の担当も任されており、自身の練習時間は大幅に減った。今後もその状況は続きそうだが、昨年まで本大会で2年連続2種目入賞している県カヌー界のエースは「合間を見つけて、やっていくしかない」と言い訳をせずに前を見据えていた。

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