衝撃の25回連続無失点に「アメージング」 200勝ダルビッシュの快投に530億円男も米記者も虜「光り輝く」

試合後に声援に応えるパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】

強力ブレーブス打線を7回2安打無失点

米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手は19日(日本時間20日)、敵地ブレーブス戦に先発し、7回9奪三振、被安打2、無失点に抑えて9-1の勝利に貢献し、日本選手としては野茂英雄、黒田博樹に続き3人目となる日米通算200勝を達成した。内訳はメジャー107勝、日本93勝。本塁打王も獲得した同僚のスラッガー、フェルナンド・タティスJr.外野手は「アメージングだよ」と大絶賛し、X(旧ツイッター)上の米識者からも「手がつけられなかった」などと称賛の声が上がっている。

前日の登板が雨天中止で流れ、この日にスライドとなった今季9試合目の先発。序盤から抜群の制球で、昨季MVPロナルド・アクーニャJr.、ナ・リーグで大谷翔平に次ぐ12本塁打のマルセル・オズナ、昨季54本塁打のマット・オルソンらを擁する強力打線を封じた。打線も初回からクロネンワースの2ランなどで3点を先制し、4回にはキム・ハソンからの4連打で4点を加点するなど大量の援護をもらっての投球となった。

7回のマウンドでは先頭打者のオズナをカーブで空振り三振。後続も打ち取って、99球で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。前の試合までキャリア最長に並ぶ18イニング連続無失点を続けており、この日の7イニングを加え、連続無失点は25イニングまで伸びた。

試合後、米スポーツ専門局「ESPN」中継内でインタビューに応じたタティスJr.はダルビッシュについて「アメージングだよ。彼は今日、試合の雰囲気を作ってくれた。チームに必要な勢いをもたらしてくれたんだ。復帰してから素晴らしいし、これを続けてほしいね」。2021年に14年総額3億4000万ドル(約529億6000万円)で契約したスーパースターも賛辞を送った。

X上の米識者も称賛。米カリフォルニア州地元ラジオ局「97.3 The Fan」の司会者サミー・レビット氏は「ユウ・ダルビッシュは光り輝く7イニングでNPBとMLB通算200勝を挙げた」と区切りの勝利に触れ、米カリフォルニア州地元放送局「ABC 10ニュース・サンディエゴ」のレポーター、マリエ・コロネル氏も「ユウ・ダルビッシュが支配し、パドレスがブレーブスにアトランタで9-1で勝利した」と伝えた。

米スポーツベッティングサイト「ドラフトキングス」公式Xは「ユウ・ダルビッシュはここ4先発、まさしく手がつけられなかった」と衝撃を受けた投稿。圧巻のピッチングを称えている。

THE ANSWER編集部

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