H2Oリテ、関西フードマーケットを完全子会社化 価格訴求型業態も開発へ

エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)は5月15日、食品事業を担い、イズミヤ・阪急オアシス、関西スーパーマーケットを傘下に持つ関西フードマーケット(関西FM)を完全子会社化すると発表した。6月20日の株主総会決議後、7月31日に株式交換により実施。関西FMは非上場となる。

同完全子会社化は、自己株式取得を通じた株式交換で、H2Oの2千万株と関西FMの2千万株を交換比率1対1で実施する。対象は関西FMの一般株主が保有する35.11%分。同時に関西FMが株主に対して特別配当100円上乗せし、実質的な交換比率は1対1.11となり、3か月平均株価に対して約11%のプレミアムとなる。これによりH2Oが保有する関西FM株式の保有比率は64.89%から100%となる。

理由についてH2Oは「イズミヤ、阪急オアシス業務統合を推進し、成果の一方で環境変化が大きく、関西FMの中期計画が未達」とし、荒木直也社長は「子会社化で一体経営の加速とシナジー最大化を図る。食品スーパー240店舗のポジション・役割を整理し、価格訴求型食品スーパーの開発も進めていく」と語った。

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