ロックバンドNEEのボーカル くぅが逝去 代表曲に「不革命前夜」など

4人組エキゾチックロックバンド・NEEのギター/ボーカルを担当するくぅさんが、5月12日に亡くなった。享年25歳。

バンド公式サイトには訃報を伝える文章が掲載。「葬儀につきましては、ご遺族の意向により親族とメンバーのみで執り行われました」と報告されている。

今後の出演については、下記のイベントの中止/出演キャンセルが発表。「公演の対応につきましては主催者と協議の上、改めてご案内します」とアナウンスされている。

イベントの中止やNEEの出演キャンセルが発表された日程

6月18日(火):「音楽と行こう SUPER LIVE」
6月23日(日):「東京、夏のサイレン」
6月29日(土):「FM802 Rockin’Radio! -OSAKA JO YAON-」
8月24日(土):「10th WILD BUNCH FEST. 2024」
9月1日(日):「SWEET LOVE SHOWER 2024」NEE公式サイトより

「不革命前夜」等で知られるロックバンド・NEE

NEEは、くぅさん(Gt&Vo)、夕日さん(Gt)、かほさん(Ba)、大樹(Dr)さんの4人によるエキゾチックロックバンド。

2021年4月にビクターエンタテインメント内のレーベル・Getting Betterからメジャーデビューしている。

くぅさんは村上蔵馬という名義でボカロPとしても活動していた。

2020年にリリースした「不革命前夜」は、楽曲自体の中毒性の高さと、アニメーション作家のこむぎこ2000さんが手掛けたMVが相まって大きく話題に。

MVは現在までに1450万回再生されている。

2024年1月15日には、ドラマ24「闇バイト家族」(テレビ東京系)エンディングテーマに起用されたシングル「一揆」がリリースされていた。

NEEメンバーたちから発表されたコメント

訃報を受け、NEEのメンバーやくぅさんの親族からのコメントが発表された。

【NEEメンバーからのコメント】

ファンの皆様へ。

もうこの4人でのNEEを披露できなくなってしまい本当に申し訳ないです。

永遠のお別れなんて寂しいですね。

でもヒーローは俺たちやファンのみんなのこと決して見放さないと思います。

また彼の勇姿については素材ある限り伝えていけるようにしたいなと個人的には考えております。

くらまへ。

広島から1人で来たから友だちいないって言ってたよね。

俺もくらましか心で笑い合えて涙を流せる本当の友だちはいなかった。

同い年だけど可愛くて手加減を知らない俺の弟みたいな存在。

兄であり親友である俺をここまで不安にさせて一生取れない心の傷を負わせてなんてやつだって思います。

また一緒にバンドやろうね。

俺はその日までお前みたいにずっと音楽に没頭する。

貰ったものやエネルギーは一生俺の宝物です。

追記だけどポルターガイスト的なやつやめてくれ。

ファミレスで頼んでない寿司やレモンサワーを配膳ロボに持って来させないでください。

Suica壊したりタチの悪い連続金縛りももうやめてな…。でも少し嬉しいからたまにやってね。

どうか安らかに。しっかり成仏してくれ。

夕日

ご冥福をお祈りしますとか、

空から見守ってくれてるとか、そんな定型文は言いません。

くぅはくぅで、最後までくぅで、それは死んでも一生続きます。

生きるのも死ぬのも、彼にとっては同じでした。

最後までこんなにかっこいいなんて、

もう勝てっこないやと思っちゃったよ。

25歳、くぅ、村上蔵馬。

わたしは多分一生逃げられません。

永遠にかっこいいロックスターだね。

かほ

くぅはどんなときでも、メンバーやファンのみんなのことを考えてくれて、寄り添ってくれて、ライブの時には歌と言葉で支えてくれました。

俺はずっとその背中を見てきましたが、俺よりも遥かに漢でした!!

正直、未だにどこかにいるんじゃないかってくらい実感が湧かない状態ですが、

俺とバンドしてくれてありがとう!

7年間本当に楽しかった!

天国でゆっくり休んでくれ!!

あと俺が貸してた服3着くらい返せ。(笑)

大樹NEE公式サイトより

【くぅ(村上蔵馬)さんの親族一同からのコメント】

公式からありましたお知らせの通り

蔵馬が5月12日、都内の病院にて永眠いたしました。

蔵馬を見つけ、蔵馬を愛し、蔵馬を応援してくださった全ての皆様、

本人に代わり心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

小さな頃から音楽が大好きで音楽しかしてこなかった蔵馬が、田舎を飛び出して世界に自分の音を響かせることが出来たのは、何よりも支えてくださったファンの皆様のおかげです。

これからも蔵馬の作った音が誰かの背中を押したり、誰かに寄り添っていけることを親族一同願っていますし、そうあれたら蔵馬本人も幸せだと思います。

このような形になってしまいましたが、

蔵馬は最期まで懸命に生きようとしていました。きっと本人が一番悔しがってると思います。

これからも皆様にとっての蔵馬と、

彼の残したものを大切にしていただけるととても嬉しいです。

村上蔵馬の親族一同NEE公式サイトより

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