残る1生徒の遺族と示談へ、栃木 雪崩事故、損賠交渉終結の見通し

栃木県庁

 栃木県那須町で2017年3月、高校山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故で、県は20日、唯一示談が成立していなかった生徒1人の遺族と、損害賠償額約7200万円で示談する方針を明らかにした。関連する補正予算案を6月県議会に提出。可決され次第、遺族と文書を取り交わす。全ての遺族との損害賠償交渉が終結する見通しとなった。

 事故を巡っては、生徒4人と教員1人の遺族が損害賠償を求めた民事訴訟で、県などに約2億9千万円の支払いを命じた23年6月の宇都宮地裁判決が確定した。訴訟に参加していなかった生徒3人の遺族とは個別に話し合いが進められ、既に2遺族との示談が成立していた。

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