梅雨の季節を前に訓練 避難所開設手順など確認【長野・千曲市】

梅雨の季節を前に避難所の開設や運営のための訓練が千曲市でありました。
台風19号災害やコロナ禍の経験を踏まえて実施されました。

災害時の迅速な避難所開設と避難者の受け入れを目的に実施された訓練。千曲市の職員が参加し、今年で3回目となりました。

■記者
「避難所はおよそ15分で開設完了し、避難者の方を受け入れる訓練が始まっています」

2019年、千曲川流域の広い範囲に被害をもたらした台風19号災害。千曲市も市街地に大量の水が流れ込み、建物などに被害が出ました。台風19号災害やコロナ禍の経験を踏まえた今回の訓練。
発熱者を隔離できるようにテントを設営した「発熱者スペース」作りも進められました。
そして今年は女性に配慮して生理用品やおむつなどを受け取る場所を選ぶ手順も確認しました。

■千曲市職員
「(配布する場所は)とりに来やすい場所に配置するところ。少し奥まった更衣室のところに設置すると決まりました」

水やお湯で調理できるアルファ米を使ってキノコご飯を作る炊き出しの訓練も。

■千曲市職員
「受付を担当して、要介護者や感染症の関係を聞いていると列が並んでしまうので早く対応しなくてはいけない。そこの関係を考えないといけない」

市庁舎の外に設置されている災害用マンホールトイレの使い方も確認しました。

■千曲市危機管理防災課・高松まつみさん
「いつ有事なことが起きるか分からないなかで市の方でも備えてはいますが、(皆さんも自宅にある)備蓄品などをどういったときに持ち出せるか、確認を行っていただければ」
市は災害時、優先的に避難所を開設する小中学校など16カ所で、来月訓練を予定しています。

© 長野朝日放送株式会社