学校のプールが老朽化 米子市教育委員会の「公営や民間の室内プールに切り替える方針」を伊木隆司市長が支持 鳥取県米子市

老朽化した学校プールの対応が、大きな問題となっています。鳥取県米子市で教育委員会が学校のプールをなくし、将来的に学校の外のプールに切り替える方針を打ち出したことについて伊木市長は支持する考えを示しました。

米子市 伊木隆司 市長

「教育委員会の方針が何より子どもが水泳を覚える観点から効果的なやり方ではないかな」

米子市教育委員会は、市内の小中学校のプールを将来的に新設や改修を行わず、公営や民間の室内プールなどに切り替える方針を示していますが、議員などから慎重な対応を求める意見が相次いでいます。

米子市教育委員会によりますと、市内の小中学校30校のうち8割のプールが建設から30年以上がたち、老朽化しているということです。このため全てのプールを順次新設や改修した場合、50年間で運営費を含めて88億円の費用が想定されています。一方、市内に5か所ある公営や民間の室内プールなどを活用した場合はこの費用半分に抑えることができ、管理を担当する教員の負担の軽減にもつながるとしています。

米子市 伊木隆司 市長

「財政上もそうした検討が値すると思っています。教育委員会を通じて(さらに検討を)やっていきたいと思っていますし、お互いの理解を深めていきたい」

この小中学校のプール問題。鳥取県内では境港市で、一部の小中学校で試行的に学校外のプールで水泳学習が行われているほか、鳥取市や倉吉市でも学校外のプールの活用についての検討が進められています。

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