ミャンマー、ロヒンギャが犠牲か 反軍政が攻勢、西部の町を制圧

バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプに身を寄せる人々=2021年2月(AP=共同)

 【バンコク共同】事実上の内戦状態のミャンマー西部ラカイン州で戦闘が激化し、仏教徒ラカイン族の武装勢力「アラカン軍(AA)」が20日までに、国軍支配地域だったブティダウンの制圧を宣言した。隣国バングラデシュとの国境に近く、居住していたイスラム教徒少数民族ロヒンギャが犠牲になったとの情報がある。

 独立系メディアやAP通信などによると、AAは18日にブティダウンの国軍拠点を奪ったと宣言。国外に拠点を置くロヒンギャ支援団体は、AAがロヒンギャ住民が身を寄せる施設などを攻撃し死傷者が出たと訴えた。家屋などが焼き払われたが、AAは関与を否定し、国軍の空爆が原因だと主張した。

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