【対策】この時期のカラスに注意! ひなを守るため人を襲うことも 頭を守るには両手を上げて 福岡

5月に入り、福岡県大野城市で自転車に乗った男性が突然、カラスに襲われました。いまはカラスの子育て時期で、ひなを守るために神経質になっているとして、各自治体は注意を呼びかけています。

20日午前8時ごろ、通勤・通学で多くの人が行き交うJR大野城駅の駐輪場やバス停が並ぶ西口のロータリー近くの鉄塔には、カラスが2羽いました。

■元木寛人フィールドキャスター

「2羽のカラスが周りをじっと観察している姿が確認できます。」

鉄塔の上から見下ろす2羽のカラスの上、鉄塔の骨組みの上にはカラスの巣がありました。

■大野城市 産業振興課・小島洋平さん

「上の方に枝の塊が見える。あれがおそらく巣ではないか。」

鉄塔の目の前の道路では、5月13日午前8時ごろ、自転車に乗っていた20代の男性が突然背後からカラスに襲われ、頭をつつかれました。幸い、男性にケガはありませんでした。

いまの時期、カラスが人を襲うことがあります。子育てシーズンに入り、ひなを守るため神経質になっているためだといいます。

大野城市によりますと、去年のカラスによる被害・相談は25件で、5月から6月に集中しているということです。

■自転車を利用(10代)

「(カラスが)真横を通ったことは何回かある。(怖さは)少しあった。」

■大野城市に出勤(30代)

「夕方とかに電柱の上に(カラスが)すごくいっぱい乗っていて怖い。子どももいるので、距離的に怖いと思うことがあった。」

カラスの被害が頻発し、大野城市は対策に乗り出しています。

■元木フィールドキャスター

「いま大野城市の担当者が『カラス注意』と書かれたポスターを掲示している。」

■大野城市・小島さん

「人間が後頭部を無防備に見せている時に後ろから襲ってくる。カラスが威嚇しているところを避けるなど、対策を一つ一つやってもらえると被害も少なくてすむ。」

カラスの繁殖期が終わる7月頃までは注意が必要です。

この時期のカラスから身を守る方法です。

まずはカラスや巣の近くを通らないこと。

近くを通る必要がある場合は、次のような対策をとってください。両手をまっすぐ上げ、そのまま歩いて通り過ぎる。カラスは羽が引っかかる場所を避けるため、両手を上げる対策が有効だということです。

また、帽子や傘で頭を守ることも大切です。

カラスが自分に向かって鳴いているときは威嚇されている合図です。その場から離れましょう。

石を投げたり大声を出したりすると、カラスをさらに刺激することになるので、絶対にしないでください。

また、カラスが迷惑だからといって、県などの許可を得ずに駆除・捕獲すると、鳥獣保護管理法違反になるおそれがあります。ご注意ください。

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