女子中学生に売春させる 暴力団組員ら逮捕

 女子中学生をマンションに住まわせて売春させたとして、県警少年捜査課と川崎署は6日、児童福祉法違反(有害支配・児童淫行)と売春防止法違反(周旋)の疑いで、指定暴力団稲川会系組員の無職の男(26)=川崎市川崎区、弟のとび職の男(22)=同市幸区=ら4容疑者を逮捕した。無職の男は「一切関係ない」と否認、とび職の男は容疑を認めている。

 逮捕容疑は、共謀して昨年12月2日から今年3月27日にかけ、綾瀬市に住む市立中学2年の女子生徒(14)を川崎区内のマンションに居住させ、出会い系サイトで集めた不特定多数の男性客と売春させるなどした、としている。

 県警によると、女子生徒は昨年8月30日、同級生の少女(14)と家出し、数日後に知人を介して無職の男と知り合い、川崎市内を転々としながら4カ月で計100回ほど売春させられていた。1回当たり1万5千〜3万円の代金は無職の男と折半していた。

 居住していたマンションでは、複数の男や同級生の少女とともに押し入れなどで生活させられていたという。3月28日に逃げだして県警に相談し、発覚した。

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