くまモン、芸術で支援 絵本収益、被災地に寄付

 鎌倉市山ノ内の北鎌倉葉祥明美術館で、熊本地震の被災地支援につなげる「くまモンとブルービーのなかまたち展」が開かれている。熊本県のPRキャラクター「くまモン」が登場する絵本の原画が並び、絵本の販売収益の一部は同県に寄付される。

 絵本作家の葉祥明さんは熊本市出身。同県南阿蘇村の葉祥明阿蘇高原絵本美術館は4月の地震以降、休館している。8月8日に再開することが決まったが、周辺道路の多くが寸断され、断水が続くなど完全復旧には至っていないという。

 葉さんの弟で阿蘇高原館の館長を務める葉山祥鼎(しょうてい)さんと息子のハヤマテイジさんが昨秋、阿蘇に生息する珍しい青いハチをキャラクターにした絵本「くまモンとブルービーのなかまたち」を出版。展示は、くまモンとブルービー、森の動物たちがツリーハウスをつくる物語を追って、色鮮やかな原画17枚を並べた。

 30日には北鎌倉館で葉さんによる詩の朗読とチャリティーコンサートも行われた。収益は阿蘇高原館の支援に使われるという。

 展示は9月16日まで。入館料大人700円、小中学生350円。8月20日にはくまモンが来館し、握手会が開かれる(要予約)。問い合わせは、北鎌倉葉祥明美術館電話0467(24)4860。

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