健診や成長をスマホで管理 電子母子手帳、県内8市町で開始

 妊婦健診や子どもの健診、成長の記録をスマートフォンで管理できる「電子母子手帳」の無料サービスが県内8市町でスタートした。自治体が母子向けに開催するイベント情報の配信なども受けられる。

 参加自治体は横須賀、鎌倉、逗子、伊勢原の4市と寒川、大井、松田、愛川の4町で、今後も拡大させたい考え。県のヘルスケアICT(情報通信技術)システム推進事業の一貫のモデル実証事業。民間企業「エムティーアイ」が開発・運営する電子母子手帳サービスを活用する。

 スマートフォンやパソコンを使う電子母子手帳は、妊娠中の体重記録や子どもの身長や体重を入力すればグラフ化され、成長の記録が一目で分かる。子どもの生年月日を登録すると予防接種の時期を自動表示。日記や写真も入力でき、離れて暮らす祖父母らのスマートフォンなどでも情報共有ができる。

 自治体からは乳幼児健診や予防接種の日程、母子向けのイベント情報が配信される。イベントの予約や申し込みもできる。

 県は心身の状態の維持や改善に向け、自分の健康情報や投薬情報などが一元管理できるアプリケーション「マイME−BYOカルテ」を推進。電子母子手帳とも連携させ、子どもの投薬情報などの健康管理情報を継続的に管理できるようになるとしている。

 問い合わせは、県ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室(ヘルスケアICTグループ)電話045(285)0196。

 

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