相次ぎブレイクダンス国内最高峰大会 聖地・川崎で10月

 ブレークダンスの国内最高峰の大会が10月、川崎市内で相次いで開催される。川崎は、世界で活躍するダンサーが次々と生まれた、知る人ぞ知る“聖地”。主催者は「ダンスの魅力を幅広い世代に知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 川崎が聖地とされるのは、1990年代以降に川崎駅前の川崎ルフロン前(川崎区)や武蔵溝ノ口駅前(高津区)で練習していたダンサーが世界大会で優勝するなど活躍。その名声に憧れて、全国から若者が集まるようになったからという。

 「ブレークダンス月間として、聖地を盛り上げよう」と1日午後2時からルフロン前で開催されるのは、「世界最高の1対1のバトル」大会といわれる「レッドブルBCワン」の国内予選。開催4都市の最後を飾る。12月1日の世界最終予選(名古屋)への出場権を懸け、全国からおよそ150人が出場する。観覧無料。世界大会も同月、名古屋で開催される。

 15歳以下の日本一を決める「ブレイクダンス・ドリーム・カップ」は10月15日午前11時半から、川崎駅西口の市産業振興会館(幸区)で開催。小中学生が4部門に分かれトーナメントで競う。全国から200人超の出場を見込む。入場料3500円。

 川崎は人材を輩出し続けている。BCワン川崎予選で、審査員を務める菊地教稔さん(29)=宮前区=もその一人。高校卒業と同時に茨城県から川崎へ。昨年、チームの一員として、大会「バトル・オブ・ザ・イヤー」で世界一に輝くまでになった。

 BCワン国内予選実行委員会の岩渕伸雄委員長は「BCワンは、ダンス界のオリンピックといわれる。世界的なレベルのダンスを見て、楽しさを知ってもらえたら」と話している。

 BCワンの問い合わせは、レッドブル・ジャパン電話(0120)527526。ドリーム・カップの問い合わせは、IAM電話044(948)9616。

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