ラゾーナ川崎プラザ10周年 好調維持にぎわい創出

 川崎駅西口のショッピングセンター「ラゾーナ川崎プラザ」は28日、オープン10周年を迎える。国内有数のショッピングセンターとしての売り上げを誇り、川崎駅周辺の人の流れを一変させた。売上高はほぼ右肩上がりで推移し、本年度も「女性のファッション類が前年を上回るなどアパレルも健闘。全体の売り上げは、ほぼ前年並みを維持しそう」(三井不動産)と好調という。

 敷地約7万2千平方メートルに約330店(店舗面積7万9千平方メートル)。開業翌年の2007年度の売り上げは637億円で「想定を大きく上回った」(同社)。その後も2度のリニューアルを行って増え続け、15年度は788億円となった。

 「ファッションは成り立たない」ともいわれた川崎で、30〜40代のヤングファミリーをターゲットにベビーカーでも買い物しやすいように通路を広くとり、有名アーティストがライブイベントを行うルーファ広場、「デパ地下」型食物販エリアなどを設けたのが奏功した。

 「東京や横浜へ流出していた消費者を引きとどめ、逆に神奈川区や港北区、品川区などにも商圏を広げ、にぎわいを創出した。周辺には高層マンションが建ち並び、幸区の人口や川崎駅の乗降客の増加効果もうかがえる」(同社)といい、今後も駅東口の商業施設や商店街と協力して、商業の活性化に努めていくという。

 同プラザは10月2日まで記念セールを行っている。

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