温故知新 美競う 着付士技能コンクール

 着物文化を正しく継承していこうと「第15回全国着付士技能コンクール」(中央着付士能力開発協同組合主催、神奈川新聞社など後援)が24日、神奈川県川崎市川崎区の市教育文化会館で開かれ、各地の予選を勝ち抜いた25人が競った。総合優勝は岐阜県大垣市の今中きささんだった。

 選手らは、留め袖、紋服、振り袖、創作着付けの4部門に分かれ、モデルに手際よく着付けていった。創作着付けでは、「21世紀の感性」をテーマに、着物の前と後ろを反対に着せたり、十二単(ひとえ)風にしたりして、きらびやかな新感覚の和装を披露していた。

 尾崎弘子理事長が「日本の伝統文化、着付け技能を国家試験にとコンクールを始め、その夢が実り7年目。2020年の東京五輪に向け、着物文化を広げていきたい」と話していた。部門1位は次の通り(敬称略)。▽留め袖 今中きさ(岐阜)▽紋服 山口敏子(茅ケ崎)▽振り袖 栗田香里(岐阜)▽創作着付け 森敏子(岐阜)

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