「一日大学生」、児童が体験 平塚

 神奈川大学の湘南ひらつかキャンパス(平塚市土屋)の施設を使って、近隣の市立土屋小学校の児童が体験教室を行う交流事業が27日行われた。5、6年生計36人が「一日大学生」となり、科学実験や学生食堂での食事などを楽しんだ。

 子どもたちは二手に分かれ、科学サークルによる人工イクラ作りと、同大の外国人講師が常勤する「イングリッシュラウンジ」での英会話を、交互に体験した。

 「人工イクラ」は海藻の粘り成分のアルギン酸ナトリウムを赤や黄色などで着色し、乳酸カルシウムの水溶液に一滴ずつ落とすことで、次々と作られる。子どもたちは異なる色を混ぜて新たな色を生み出すなど、興味深く取り組んでいた。

 本物のイクラの色に似せようとこだわった男児(10)は「触った感じはイクラと同じだったけれど味はしなかった。大学生になっていろいろなことに挑戦するのが楽しみになった」と満足げだった。

 指導役を務めた同大理学部3年の学生(21)は「思った以上に子どもたちの反応が良かった。これを期に理科が好きになってくれたら」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社