「海の貴婦人」 海王丸が横浜港・大さん橋に停泊

 「海の貴婦人」の愛称を持つ練習帆船「海王丸」が27日、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルに着岸し、その華麗な姿を見ようと多くの市民らが出迎えた。

 ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場(磯子区)での定期検査と修繕を終えたことから、この日は同工場で報道関係者を乗せ、2時間余りかけて大さん橋に到着した。

 ヤード(帆桁)から36枚の全ての帆を外した状態で、2基のエンジンを使いゆっくりと航行。出航と着岸時には、卒業生らが乗船しているタグボートと連携を図る場面もあった。

 10月1日に実習生を迎えて停泊中の船内で訓練を始め、3日午後2時に出港する予定。主催した海技教育機構(中区)の担当者は「大さん橋に停泊することで、造船や船を運航する船員らに関心を持ってもらえれば」と話した。

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