夏以降増加 50人死亡 「終末期患者多い」 横浜点滴殺人事件

 大口病院の入院患者2人が相次いで中毒死した事件で、同病院院長は27日、夏以降に1日当たりの患者死亡数が増加し、3カ月ほどの間で50人近くが亡くなっていたと明らかにした。院内感染を疑って実際に検査したが、問題は見つからなかったという。横浜市内で神奈川新聞社などの取材に答えた。

 病院側によると、入院患者が死亡するケースは7月以降に増えており、1日に複数人が死亡する日も相次いだという。ただ、同病院は終末期の患者を積極的に受け入れており、院長は「(院内感染が確認されず)いつ亡くなってもおかしくない重篤な患者が多く入院してくるからだと考えていた。私たちもそういう覚悟で受け入れていたので、亡くなった時に違和感を持たなかった」などと説明した。

 同病院は病床数85で、診療科目は高齢者向けの内科や小児科、整形外科、リハビリ科。

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