伊藤博文らの愛用品紹介 11月3日に大磯町郷土資料館リニューアル

 大磯に息づく文化を伝える大磯町郷土資料館(同町西小磯)が11月3日、リニューアルオープンする。19日に内覧会が行われ、伊藤博文や吉田茂、島崎藤村ら大磯の近現代史を彩る先人たちを紹介する展示が公開された。

 1988年の開館後初となる改装工事は今年4月に着手し、約8千万円を投入。照明や内装などを一新させ、竪穴住居や大磯御船祭の船山車に替わり、大磯の別荘文化に象徴される近現代を捉えたコーナーを拡充した。

 新たな常設展示では、伊藤博文が愛用した統監帽や朝鮮たんす、吉田茂の葉巻入れや擦った跡が残るマッチ箱、島崎藤村夫妻が使用した食器などを紹介。三井家の別荘だった城山荘の欄間(高さ4.6メートル、幅2.7メートル)も入り口付近に再現した。昭和期にかけて大磯に居を構えた著名人を一覧にした地図も掲げ「別荘地 大磯」を伝えている。

 國見徹館長(53)は「近現代史を中心とした歴史や自然を学んで体感してほしい」と来館を呼び掛けている。リニューアルオープン初日からは、特別展も企画している。問い合わせは、同館電話0463(61)4700。

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