子ども服を地域で循環 横浜・象の鼻でマママルシェ大盛況

 子どもの成長とともに不要になる子ども服を地域で循環させるイベント「ゾウノマママルシェ」が19日、横浜市中区の象の鼻テラスで初めて開かれた。子ども服をリメークするワークショップや、子ども用品を集めたフリーマーケットが出店し、大勢の親子連れでにぎわった。

 子育てしやすい地域を目指して市内で活動する母親グループ「まま力(りょく)の会」と同所の主催。「まだ着られるので捨てるには忍びなく、誰かに使ってほしい。そんな思いを実現する場を通して、ものを大切にする心を養いたい」と、2児の母親で代表の船本由佳さん(40)=同市南区=らが企画した。

 会場では市民から寄付を受けたミシン4台を使い、古着から子ども服や小物を製作するワークショップを開催。地元の小学校や幼稚園の保護者らが出店したフリーマーケットでは、単にものを売るのではなく、最初の所有者が込めた“思い”も伝えられた。

 母親たちが調理した飲食コーナーや、子どもの筆跡をデジタルミシンで刺しゅうにするコーナーも。船本さんは「母親たちが気軽に集まる場所が少ないなかで、予想を超える多くの親子が集まった。今後も定期的に開催したい」と語った。

 まま力の会は2013年3月に発足し、中心メンバーは約10人。ミシンを使った製作を通じて母親同士のつながりを築く「まちのミシンを持つプロジェクト」や「アロマとおしゃべり会」などを定期的に催している。問い合わせは電子メールmama.ryoku@gmail.com

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