船の積み荷にコカイン100キロ 横浜税関が押収

 横浜港で9月、船の積み荷からコカインとみられる粉末約100キロが見つかり、横浜税関が押収していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。粉末の一部は鑑定の結果、コカインと判明。すべてがコカインであれば国内での1度の押収量としては過去2番目で、末端価格は約60億円に上るという。

 捜査関係者によると、先月6日、南本牧ふ頭に入港した船の積み荷のコンテナから黒い不審な袋が三つ見つかり、同税関が調べたところ、100袋ほどに小分けされた白い粉末が入っていた。

 捜査関係者によると、船は南米・エクアドルから出発。積み荷に紛れ込ませて密輸しようとしたものの、中継地点で取り忘れた可能性があるという。コカインの1度の押収量としては、2013年11月に横須賀市と葉山町の海岸で見つかった計約120キロ(末端価格約72億円)が最多となっている。

 

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