スマホで健康情報管理 アプリ活用モデル事業 県と調剤薬局

 県と調剤薬局を運営する「ファーマみらい」(東京都千代田区)は24日から、自分の健康に関する情報を一覧できるアプリ「マイME−BYOカルテ」を活用したモデル事業を始める。県内五つの薬局で、調剤された薬を受け取ると自動的に同カルテに転送され、スマートフォンなどで確認することができる。

 同カルテは県民の未病改善の取り組みの一環として、今年3月に県が運用を開始。利用者が血圧や体重などの情報を登録し、日々の健康管理に役立てる。これまで投薬情報も利用者が自ら入力する必要があったが、その手間がなくなる。薬局側は取得した薬の情報をもとに、患者の状態に応じた健康関連情報を配信する。

 モデル事業を行う薬局は湘南岡本薬局(鎌倉市)、ヒロ薬局大船店(同市)・湘南台店(藤沢市)・愛川店(愛川町)、ユキ薬局片瀬店(藤沢市)の5店舗。約2千人の利用を見込んでいる。

 県によると、同カルテは2016年度の登録目標1万人に対し、現在4500人が登録している。

© 株式会社神奈川新聞社