公文書で先祖調べ 寒川文書館10周年シンポジウム

 ご先祖さまを公文書でリサーチ−。神奈川県寒川町の文書館は30日、「アーカイブズでできる先祖調べ〜ファミリーヒストリーのススメ」と題したシンポジウムを町総合図書館(同町宮山)で開催する。開館10周年記念事業で、公文書が先祖調べにも役立つことを知ってもらおうと企画した。

 シンポでは、重要記録を保存・活用するアーカイブズの研究者で各地の文書館に詳しい東大の森本祥子准教授が、「日本のアーカイブズで家系調査は可能か」をテーマに、諸外国の事例を引いて報告。町の町史編集委員会委員長で明治大の圭室文雄名誉教授も、江戸時代のお伊勢参りや高野山詣での宿帳などから先祖を調べる方法などを説明する。

 このほか、明治期の旧華族の家系調査に当たった学習院大学史料館の長佐古美奈子さん、各地の文書館で先祖を調べている公務員の越原啓介さん(茅ケ崎市)も登壇する。

 午後1時から、定員80人(先着順)。当日資料代100円。申し込み・問い合わせは、同文書館電話0467(75)3691。

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