数字で語る基地の街 横須賀でパネル展示

 基地の街・横須賀の恒例イベント「ピース・フェスティバル」が23日、横須賀市稲岡町の三笠公園で開かれた。

 地元の市民団体などでつくる実行委員会の主催で31回目。今回は「数字が語る横須賀の現実」と題し、市にまつわる30種のデータを一つずつパネルで解説した。

 「イラク戦争では、横須賀母港の空母キティホーク(当時)の艦載機が5375回攻撃した」 「横須賀を母港とする空母は43年間に4隻が交代したが、第7艦隊の旗艦ブルーリッジは36年間、一度もアメリカ本国に帰っていない」 大勢の人が足を止め、説明文に見入っていた。

 会場にはこのほか、米海軍横須賀基地の千分の1の立体模型や、原子力空母の事故の危険性を訴えるパネルも展示。インターネットでイベントを知って訪れたという市内の女性(72)は、「イラク戦争に横須賀の船が関わっていたことを初めて知った。原子力空母も心配だし、基地についてきちんと知らなければいけないと思った」と話していた。

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