子どもたちが民俗芸能披露 三浦の「菊名の飴屋踊り」

 神奈川県三浦市の菊名地区に伝わり、県指定無形民俗文化財の民俗芸能「菊名の飴屋(あめや)踊り」が23日夜、菊名区民会館前広場(三浦市南下浦町菊名)で上演された。菊名あめや踊り保存会のメンバーや地域の子どもたちら約20人が踊りを披露した。

 飴屋踊りは江戸時代に飴売りが客寄せのために踊ったのが始まりとされる。男性だけで継承してきたが、保存会の高齢化などで一時、地元での公演は困難に。地域の女性たちが関心を持ち、保存会の指導を受けて2008年に復活させた。

 父の敵である女山賊を討つ「笠松峠」や、漁師が貝を採る所作がテンポ良く滑稽な「かきがら」など8演目を上演。観客からは拍手が送られ、おひねりも投げられた。

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