カワラノギク大切に 湘南小の児童ら学習発表会

 キク科の多年草で環境省レッドデータブックの絶滅危惧種、カワラノギクを学習している神奈川県相模原市立湘南小学校(同市緑区小倉)の児童らが24日、同校近くの河原で、学習発表を行った。発表会後には、全校生徒21人と地域住民らが、咲き始めたばかりの薄紫色のかれんな花を楽しむ「花見会」を開催した。

 カワラノギクはかつて相模川水系でも広範囲に自生していたが、上流にダムが完成したことなどにより現在では激減。同校では、地域で保全活動に取り組む「カワラノギクを守る会」=長谷川兌会長(69)=と連携し、2001年から学習を行っている。

 今年3月、約千平方メートルの土地に3、4年生計5人の児童らが種をまき、草取りをするなどして育ててきた。この日、5人は保護者や地域住民ら約20人を前に花の特徴や生育の状況など学習成果を披露し、「これからも大切に守っていきたい」と強調した。

 長谷川会長は「これからも、子どもたちをはじめ保護者や地域住民と一体となって守っていきたい」と話していた。

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