飛鳥2、故郷の長崎へ 就航25年祝い出港

 横浜港を母港にする日本最大の客船「飛鳥2」(5万142トン)が25日、初代就航から25周年の節目を祝う記念クルーズに横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)から出港した。飛鳥2の生まれ故郷、長崎を4泊5日で訪ね、29日に帰港する。

 記念セレモニーで市港湾局の伊東慎介局長は「この25年間、安心で安全なクルーズを継続していただいたことでクルーズが身近になった。心から敬意を表したい」と祝った。

 運航会社、郵船クルーズ(同市西区)の服部浩社長は、横浜港に25年間で累計781回帰港し、今年は過去最高の42回を予定していることに触れ「立地条件、ターミナル施設などのソフト面、何よりも港の風景。いずれをとっても『日ノ本一(ひのもといち)の港』。母港であることを心から誇りに思う」と感謝の意を述べた。

 出港時にはマーチングパーカッションの歓送演奏や風船飛ばしなどで盛大に祝った。見送り客にはNPO法人「港の風 IN THE OFF−ING」が横浜産コンブ入り水ギョーザを振る舞った。

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