楽天からドラフト１位で指名された横浜高の藤平尚真投手（１８）が２５日、横浜市金沢区の同校で梨田昌孝監督らから指名あいさつを受けた。「即戦力として指名させてもらった」と１年目から５勝以上を期待した指揮官に対し、名門で育った本格派右腕は「梨田監督から５勝という言葉をいただいたので、１年目から５勝以上したい気持ちが強い。新人王を目指したい」と意気込んだ。
同高の平田徹監督や両親とともに梨田監督と対面。ドラフト会議時の写真を組み合わせたパネルを受け取り、「選手に優しい方で、梨田監督の下で野球をやりたい気持ちが強くなった」と満面の笑みを浮かべた。
梨田監督は「すごく精悍（せいかん）な印象で、田中将大投手が楽天に入団したときのような体形。何も言うことはなしだです」と得意の駄じゃれを交えて称賛。横浜高出身の松坂や涌井が高卒１年目から活躍したことに触れ「１軍の久米島キャンプに連れて行く。開幕ローテに名乗りを上げてくれれば」と期待を込めた。
また、楽天ＯＢで米大リーグ・ヤンキースの田中が毎年仙台で自主トレを行い、新人選手にアドバイスしていることを紹介。「田中が１年目から１１勝したときのことを聞いてみて」と提案した。藤平は「田中投手は２４連勝した偉大な投手なので、打者へ向かう気持ちを見習いたい。オフの過ごし方や仙台がどういうところなのか聞いてみたい」と目を輝かせていた。
