“新しい玄関”で五輪を 藤沢駅北口が再整備 来年10月着工

 藤沢駅北口が40年ぶりにリニューアルする。ペデストリアンデッキにエレベーターなどを増設してバリアフリー化を進め、交流スペースも確保。2019年の完成を目指しており、“新しい玄関”で東京五輪をおもてなしする考えだ。藤沢市が26日の市議会特別委員会で明らかにした。

 市によると、北口ペデストリアンデッキ(約4700平方メートル)の完成は1979年で、老朽化が進み改修の必要性が指摘されていた。再整備事業は2017年10月に着工、約2年間で整備する。予算は約30億円。

 再整備計画はユニバーサルデザインを意識し、新たにエレベーター2基を整備。中央バス乗り場のエレベーターは、車いす2台が乗車可能となる。ビックカメラ南側は、階段をエスカレーターに替える。

 「サンパール広場」とも呼ばれイベント会場として活用されてきた従来の機能も残し、「ガーデンパーク」や「ガーデンテラス」など広いスペースを確保して交流や憩いの場を設ける。

 藤沢駅はJR、小田急線、江ノ島電鉄が乗り入れ、1日の乗降客数は約39万人。市は駅周辺の活性化を図ろうと、近隣事業者らでつくるエリアマネジメント組織の立ち上げを検討している。9月には勉強会が始まっており、路上空間にどのような機能を持たせるかを検討し、19年度中のエリアマネジメント活動スタートを目指す。

© 株式会社神奈川新聞社