村の恵み味わって 横浜ビールと道志の食材

 ◆限定ランチ人気、湧水の地ビールも 横浜の水源地・山梨県道志村の豊かな恵みを味わってもらおうと、地ビール製造会社「横浜ビール」(横浜市中区)は村内産の食材を使った限定ランチを直営レストランで提供している。28日には村の湧水を使った地ビールの販売を開始。「横浜とゆかりの深い道志村を、飲んで食べて知ってほしい」との思いを込める。

 直営レストラン「驛(うまや)の食卓」(中区住吉町)は毎週水曜日、ランチタイムに村の幸が味わえる「ワンプレート定食」(800円、ワンドリンク付き)を提供している。約20食限定で「あっという間に完売します」と太田久士社長。関内に勤めるサラリーマンや女性らに人気という。

 内容は週替わりで、「若鶏の道志産塩麹(こうじ)焼き 塩麹ニンジン添え」「キクイモの岩井の胡麻(ごま)油中華炒め」「クレソンと刺身(さしみ)こんにゃく〜山椒(さんしょう)味噌(みそ)」といったメニューが並ぶ。村の農家、佐藤進さんが栽培した「ひとめぼれ」の7分つきの新米と、同じく特産品の製造・販売を手掛ける佐藤キクヨさんの手作りみそを使ったみそ汁はおかわり自由だ。

 「サツマイモ大学芋」は従業員が村でイモ掘りを手伝った。同社社長室の中嶌拓哉さんは「生産者との交流を大切にし、食材の魅力を引き出す調理法を工夫している」と説明する。

 28日には、地ビール「道志の湧水仕込」の披露会を同レストランで開く。太田社長は「この1年をかけて重ねてきた横浜と道志の交流が一つの形に実を結ぶ。生産者を村から招き、大勢の市民とともに乾杯したい」と話す。

 道志産食材によるビュッフェと飲み放題で参加費は5千円。定員100人。午後7時から。申し込み・問い合わせは、同店電話045(641)9901。◆水源林100年で催し来月 横浜市が山梨県道志村の山林を水源林としてから今年で100周年となるのを記念したフォーラムが11月19日、市開港記念会館(同市中区)で開かれる。市主催で入場無料。

 NPO法人日本水フォーラムの竹村公太郎事務局長が両自治体が交流を深めてきた歴史を紹介。恵泉女学園大学の藤田智教授が、自然豊かな道志村で育った野菜の魅力などを語る。道志村の伝統芸能「東富士七里太鼓」の演奏もある。

 午後1時半から5時まで。定員300人。行事名(記念フォーラム)、住所、氏名、電話番号、参加人数を入力し、メール(su-josui@city.yokohama.jp)で申し込む。11月4日必着。問い合わせは、市浄水課電話045(633)0126。

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