言葉超え友情を 週末にアメリカンスクール開始

  ◆横須賀バイリンガルブリッジ 日本と米国の子どもたちが一緒に学ぶ教室を運営している「横須賀バイリンガルブリッジ」(横須賀市大滝町)が、新たに小中高生を対象にした「週末アメリカンスクール」を始める。米海軍基地があり、国際色豊かな横須賀で「1度きりの交流ではなく、日米の子どもたちが言葉を超えて友情を育む場になれば」と話している。

 同社はこれまで、1歳半から小学生を対象に、日本語と英語の2カ国語で、保育や学童クラブの機能を併せ持った「横須賀バイリンガルスクール」を展開。新たに始めるアメリカンスクールは対象年齢を引き上げ、月1回から参加できるのが特徴だ。

 初回は29日に開催。日本人と米国人がそれぞれ20人ほど参加して、ハロウィーンのカボチャ作りや、地域のイベントで英語でのプレゼンテーションなどを行う予定だ。

 同社の井上芙美社長(35)は「米国人が周りに暮らしている環境はあるが、日米の中高生が交流する機会はほとんどない」と指摘。「留学は『怖い』『お金がかかる』と思っている人に、気軽に挑戦してもらえれば」と話す。

 米軍家族が地域社会と関わってほしい思いもある。「基地の外に出ないで、日本を嫌いなまま帰ってしまう家族も多い。任期を終えて米国に帰る米軍関係者は毎年600人ほど。『楽しかった』『友達ができた』と言って帰ってほしい」 国際人として、世界に羽ばたく子どもたちを育てるのが目標。「自分の意思は自分で選択する、というグローバルな視野を育んでほしい」との思いを込める。

 午前10時〜午後4時の6時間、1回6800円(税抜き)。会員は募集中。問い合わせは、同社電話046(884)9367。

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